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Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳
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鍼灸師へのもぐさの慢性吸入の影響の調査
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳もぐさの慢性吸入に関する有害事象について犬や猫に対する影響については文献がなかった。人に対する影響は以下の疫学的調査が参考になるかもしれない。香料関連肺疾患の中にも、もぐさ吸入に関連する細気管支炎などは現時点では確認されていない。2022....
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ギャギング Gagging
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳Gagging 1Gagging is defined as the swallowing-vomiting reflex activity of the elevation of the soft palate followed by a...
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血液ガス値の温度補正には科学的根拠がない
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳当院呼吸器科では、以下の論拠に従い、全ての血液ガス分析値に対し温度補正を行なっておらず、体温がいかなる値であっても、37℃で(体温補正なし)で記録しています。臨床解釈は、in vitroではなく、in vivoでの変動を含めて考慮すべきです...
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動脈血サンプル採取は必ず患者がSteady Stateにあるときに行わなければいけない
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳血液ガスサンプルは患者が、処置や治療による影響を受けている最中に行うと結果解釈に誤りが生じます。処置や治療行為から、一定時間をおいて体内動態や呼吸動態が安定したタイミングで行なったときに初めて患者の血液ガス解釈が可能となります。また、採血時...
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PaCO2とPetCO2の較差増大は死腔増大の大まかな指標
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳PaCO2とPetCO2の較差は、死腔が増大すると開大します。例えば、心拍出量減少や肺塞栓で生理学的死腔が増大しますので、このときにPaCO2とPetCO2の較差は開大します。ただ、飽くまで指標であり、正確な死腔率評価をするためのパラメータ...
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「リンパ形質細胞性鼻炎」
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳「リンパ形質細胞性鼻炎」は、最近「リンパ球形質細胞性鼻炎」とも呼ばれることがあり、以下調べてみました。 King, L. G. (2004). Textbook of Respiratory Diseases in Dogs an...
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CO2ナルコーシスの症状・判断方法
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳CO2ナルコーシスの症状、ヒトでは、「This syndrome is characterized by increasing PaCO2 levels, acidemia, stupor, and coma. Additional c...
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Ⅱ型呼吸不全患者に対する酸素投与方法、目標とするPaO2の値は?
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳急性呼吸促迫時には100% 酸素をFlow-byがよいと思います。開口呼吸が消失すれば、ICU管理がよく、FIO2 25-30%, 室温 22-23℃に初期設定します。 Ⅱ型呼吸不全の代表疾患である慢性閉塞性肺疾患(COPD)では、長期経過...
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問診で聞くべき「環境由来刺激物質」とは?
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳芳香剤、消臭剤、殺虫剤、野焼きの煙、線香、防虫剤、香水、洗剤、柔軟剤、塗料などの揮発性有機溶媒、化学肥料、植物の花粉、ほこり、カビ、整髪剤などです。たばこの煙、ディーゼル排気微粒子、車の排気ガスなどは、人でも喘息や慢性呼吸不全との関連が認め...
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肺C線維受容体と気管支C線維受容体とで違いがあるのか?
Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳構造的には同じですが、部位により反射応答に差異が生じます。気道の求心性神経は、喉頭から中枢気道に分布する咳受容体(RARs)に接続する有髄線維(Aσ)の他に、肺胞領域に分布する肺C線維と末梢気道に分布する気管支C線維の二つがあります。RAS...