症例一覧

細菌性気管支肺炎

咳あり|心雑音なし|猫咳なし|猫猫の気管支の病気猫の症例紹介猫の肺の病気気管支の病気肺の病気呼吸が苦しそう(咳あり)|猫呼吸が苦しそう(咳なし)|猫レントゲンで肺に白い影があると言われた|猫呼吸が浅く速い|猫呼吸が浅く速い|猫

臨床徴候と検査所見

  1. 末梢気道から肺実質領域に細菌感染が生じ肺炎が生じる状態のことをいう。下気道感染症(Lower Respiratory Tract Infection, LRTI)とも呼ばれる。肺炎は、PneumoniaとPneumonitisの2つの表現があるが、細菌性気管支肺炎は前者の代表格である
  2. 食欲元気消失、発熱、湿咳、頻呼吸が認められる
  3. 急性呼吸困難を示さず、開口呼吸を伴わない程度の浅速呼吸と活動性低下を示す
  4. 宿主の免疫力低下に依存するので、若齢、老齢、免疫不全状態で発症することが定型的

当院呼吸器科診断基準

  1. 病歴にて、食欲元気消失、体重減少、または鼻汁あり
  2.  身体検査にて、発熱、虚脱、湿咳、または頻呼吸あり
  3. CBCにて、>1000/mm3以上の桿状核好中球あり
  4. 胸部X線写真にて、肺胞浸潤影あり(必須)
  5. 気管支鏡検査にて、粘液化膿性分泌物あり
  6. 以上の1-5のうち、少なくとも3つが該当し、さらに
  7. 気管支肺胞洗浄液中に細菌が>1700/mm3(有意な起炎菌検出)
  8. または、気管支肺胞洗浄液の細胞診にて油浸強拡大50視野中に3個以上の細胞内細菌が存在
  9. 気管支肺胞洗浄液の細胞診中に扁平上皮細胞は1%以下(=口腔内細菌の汚染がない)
  10. 気道異物、真菌感染、腫瘍、好酸球性肺疾患が証明された場合は、それらを診断名とする
  11. 当院呼吸器科では、有意な起炎菌が検出されても、発熱や湿咳や胸部X線検査で肺胞浸潤影を示さない場合を、「気道感染あり」と呼んで細菌性気管支肺炎と区別している
  12. 不顕性誤嚥とは混同される。当院呼吸器科では、重度短頭種気道症候群、咽頭気道閉塞症候群、慢性鼻炎、咽頭腫瘤状病変、咽喉頭炎などの上気道閉塞疾患が明らかに存在し不顕性誤嚥との関連が示唆された場合に、肺炎が急性発症し、さらに発症当初に呼吸困難が認められた場合は、誤嚥性肺炎と診断している

症例

確定診断症例数 5例(犬2例、猫3例) (-141105)

症例①② ①アメリカンショートヘアー メス 10歳、②雑種猫 メス 3歳

症例③ アメリカンコッカースパニエル メス 2ヶ月齢