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Large airway
Yahoo 完全一致検索(検索日2015.8.20) 「Large airway」約45,500件 「Central airway」約51,100件 →両方ほぼ同頻度で使用されている。
医中誌検索(1977-、検索日2015.8.20) 「中枢気道」:609件(「中枢気道、獣医」:2件-ともに著者は城下) 比較として 「上気道」:6077件 「末梢気道」:1594件
Yahoo 完全一致検索(検索日2015.8.20) 「中枢気道」:約6,780件 比較として、 「上気道」:約329,000件 「末梢気道」:約14,800件
中枢気道の定義-(引用)Info-CRD –慢性呼吸器疾患(CRD)とは(http://www.dokkyomed.ac.jp/users/whocc-crd/info-crd/CRD/factCOPD6.html)–病理学的異常(2)中枢気道 「中枢気道とは、気管から始まり内径2mm以上の気道を指す。」
ウィキペディアには、「Large airway」も「Central airway」も「中枢気道」も掲載なし。
獣医学大辞典(チクサン出版)には「Large airway」も「Central airway」も記載なし。
家畜解剖学用語(家畜解剖学分科会、1987)にも「Large airway」も「Central airway」も記載なし。
犬と猫の呼吸器疾患(インターズー、2007)では、見出しには「中枢気道」の記載なし。
結論:「中枢気道」は呼吸器臨床で使用される語であり、一般または獣医療ではなじみはうすい。しかし、気管や主気管支領域のインターベンションの対象となる領域であるし、呼吸機能検査では上気道や末梢気道とは異なった性格の気道抵抗を示し、気道の病態区分としては便利な語である。したがって、呼吸器内科医や気管支鏡医や呼吸器外科医で好んで使用される。流速も末梢気道とは比較ならないほど大きい。その分、中枢気道と末梢気道の閉塞は症状が異なる。中枢気道閉塞は緊急性が高く、末梢気道閉塞は慢性呼吸困難の原因となり外科治療の対象とならない。中枢気道とは主に、気管と主気管支を指すので、「気管および左右主気管支」といってもほぼ同義であるため、「中枢気道」に違和感あれば、そのように使用してよいと思われる。ただ、当院呼吸器科では気管支鏡検査や気管支鏡下手術を多くおこなっており、「Large airway」や「Central airway」の意味では、とくに制約のない限り、「中枢気道」を使用する。
最終更新日:2016年11月1日