気管支鏡検査一覧

症例467

#467, Thirteen months after stenting, DSH 11y F, ムクノキシロ150524BS

【症例467動画】  シロちゃん。雑種猫 11歳 メス 、体重5.0kg。 来院経緯と主訴:2015年5月24日、症例450の2.0ヶ月後の経過観察。FOMを含んだネブライザー療法を継続してほぼ咳は消失した。問診:元気食欲あり。 診察時の徴候:受診時一般状態良好。頸部気管部の聴診にて気道狭窄音なし。 その他の臨床検査所見:PCV30%。 喉頭および気管気管支鏡所見:ステント後端部の肉芽組織は消失していた。粘液停滞とステントに多数の乾酪状小塊物が認められた。ステント内に小さな肉芽組織が認められ、喉頭気管再建術部はステントのメッシュを超え結合組織が増加し内径が3.6mmとなっていた。乾酪状小塊物を含む粘液をブラッシングし微生物検査に供した。次に乾酪状小塊物を吸引カテーテルにて吸引除去した。 最終診断:ステント内肉芽組織および細菌コロニー形成。 治療:ステント内部肉芽組織と再建部結合組織部に対しAPCを実施。転帰:検査当日退院可能。在宅ネブライザー療法を継続。帰宅後1週間、今まで寝起きにあった咳も消失し、さらに咳がなくなったとのことだった。