気管支鏡検査一覧

症例421

症例421動画】 シナモンちゃん。チンチラシルバー 10歳 オス 3.96kg。兵藤動物病院(横浜市)より診療依頼を受けました。 症状:1週間前より突然声が出なくなり、ドライフードを食べなくなり、時折開口呼吸し、昨夜は開口呼吸しながら横臥状態となり苦しそうだった。最終診断は急性喉頭炎。その他の臨床所見:1日中レッチングを繰り返している。気管支鏡所見:喉頭口全周の発赤と著しい浮腫。披裂軟骨の外転運動は良好。喉頭ブラッシングにてHaemophilus parainfluenzae +1検出し、ABPC, GM, CP, FOMに感受性あり, ERFXに耐性あり。喉頭粘膜生検にて腫瘍病変なく好中球の著明な浸潤のみ。最終診断:急性喉頭炎。治療:入院とし、ネブライザー療法(生食20ml+ゲンタマイシン0.5ml+ビソルボン吸入液0.5ml+ボスミン外用液0.5ml/回 1日2回)、流動食のみ投与を3日間続け、食欲に問題ないことを確認し退院とし、在宅ネブライザー療法(同内容)実施。転帰:退院時、一般状態良好。自宅でネブライザー療法を2週間継続し、レッチングは消失し、経口摂食は可能となり、活動的となった。その後、嗄声が軽度再発したがさらに1週間ネブライザーを継続し完治した。