外科 2 路上の小石を飲み込んで腸閉塞を起こし吐血、下血を起こしたダックスフンドの1例

Mダックス、オス、9歳2ヶ月。体重4.64kg。「4日前から緑色の液状物を大量に1日1-3回吐いている。嘔吐前まで元気だったが突然発症。今は全く食欲なくすぐに横になってしまうほどぐったりしている」とのことで来院。
腹部レントゲン。結腸造影も同時施行。小腸領域にX線不透過性異物あり 術中所見。異物により腸閉塞をおこしていた。異物より前の小腸部分は充血 閉塞部分を腸切開し異物を取り出した。小石のようだった。 異物は庭の敷石のような小石で直径2cm位のものだった。
経過:受診時、全身状態はかなり悪化し腹鳴がみられた。CBCおよび血液生化学検査では低張性脱水を示した。腹部レントゲンにて小腸領域に直径2cmほどの角の丸いX線不透過性異物がみられた。この異物は1日経過しても移動がみられないことから小腸内異物による腸閉塞と診断した。ただちに開腹手術となった。小腸を探索し固い異物が腸内に嵌入した閉塞部分を見つけた。閉塞前の小腸部分は充血著明で、小腸粘膜傷害が推測された。閉塞部を切開し異物を取り出した。直径2cm位の庭に敷石のような小石だった。手術翌日より食欲の改善がみられ元気になった。
コメント:この症例は普段から拾い食いの癖があったということです。「うちの子は石を食べるんですよ」とよく聞きますが気をつけなければいけませんね。
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