内視鏡 1-e 胃内異物-ペットボトルのキャップ

フレンチブル、オス、7ヶ月。体重9.8kg。「4日前、1.5Lのコカコーラのペットボトルのキャップを飲み込んだが、それ以降、吐き出しても便にもでていない。胃内に残っているかもしれないので内視鏡でとってほしい」とのことで来院。
内視鏡検査前
レントゲンにて胃内に円形の異物確認 内視鏡にてペットボトルのキャップ確認 摘出したペットボトルのキャップ
経過:一般状態良好。腹部レントゲンにて胃内にペットボトルのキャップと思われる円形の異物を確認した。胃の大きさに比べてかなり大きく吐き出させるのは困難と判断した。24時間絶食後、全身麻酔下にて胃内視鏡検査を施行した。ただちに白いペットボトルのキャップを確認できたが、通常の把持鉗子でも、バスケット鉗子でも、摘出不能であった。最も大きな把持鉗子を用いてやっと噴門を通過できたが、食道に滞留してしまった。外科用の長い鉗子を経口的に挿入して内視鏡観察下に直接把持して咽喉頭部分を通過させた。処置時間は4時間19分もかかってしまった。翌日、無事退院。
コメント:通常の内視鏡処置の限界と思えるほどの大きさでした。異物に角がないので、噴門・咽喉頭部分にかなりの抵抗がありましたが少々強引に引っ張りだしました。開腹手術移行も頭をかすめましたが、内視鏡医の意地で摘出しました。
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