内視鏡 1-d 胃内異物-化粧用のスポンジ

コーギー、オス、2歳1ヶ月。体重12.80kg。「昨晩、化粧用のスポンジを食べてしまった。吐いても便にも出ていない。胃内にのこっているかもしれない」とのことで来院されました。

胃内視鏡でスポンジ確認 レントゲンにて内視鏡での摘出困難と判断
胃切開術にて異物摘出
スポンジは水分を吸って大きくなっていた(右が異物)
経過:一般状態良好。24時間絶食後、全身麻酔下にて内視鏡検査を行った。ただちに胃内にスポンジを確認したが、把持鉗子でつかんでも噴門(胃の入り口)を通過できなかった。処置中、レントゲンで異物があまりにも大きく内視鏡では摘出困難と判断した。止む無く、胃切開術に移行し、異物を摘出した。スポンジは水分を含んで元の大きさの約1.5倍に膨らんでいた。
コメント:内視鏡医の敗北です。内視鏡処置中いろいろなことを試したのですが、レントゲンをみたらどうやっても無理だということが分かりました。胃切開術後数日間は食事制限と点滴を続けなければいけませんでした。
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