気管支鏡検査一覧
症例420
【症例420動画】 フーイちゃん。ヨーキー 9歳 メス 3.3kg。2年前に重度喘鳴を示し横浜夜間動物病院に受診し重度気管虚脱と診断され緊急に可及的経鼻気管カテーテルを設置し、翌日おだ動物病院(横浜市)より緊急転送。呼吸器科にて原発性気管虚脱グレード4と診断し気管内ステント留置。本日は検診。症状:嗄声様にパンティングあるが一般状態良好。その他の臨床所見:Pao2 86mmHg, CRP 0.10mg/dl。気管支鏡所見:喉頭虚脱あるいは喉頭軟化症、ステント前端に小さな肉芽形成あり背側膜性壁と接触、気管ステント内の粘液停滞はわずかのみ。最終診断:喉頭虚脱およびステント前端肉芽形成。治療:肉芽に対しアルゴンプラズマ凝固を実施。喉頭虚脱には覚醒過程においてスコープを喉頭内に残し披裂軟骨外転を確認後、スコープを抜去。自宅にて生理食塩液+ボスミン0.5ml+ビソルボン0.5mlを組成とするネブライザー療法を1日3回実施。転帰:自宅で状態良好に維持。