気管支鏡検査一覧

症例485

#485-ムクノキシロ150809BS-ステント内

【症例485動画】 シロちゃん。雑種猫 11歳 メス、体重5.36kg。来院経緯、主訴、問診:2015年8月9日、気管内ステント留置後15ヶ月の経過観察。症例467と同じ症例で2.5ヶ月経過。最近発作様の吸気努力とのどのあたりからの異常呼吸音が多い。 診察時徴候:肺野正常呼吸音の増大あり。 臨床検査所見:Spo2 99%以下、CBCにてPCV30%、X線および透視検査にて肺野スリガラス状陰影あり。 喉頭および気管気管支鏡検査所見:肉眼所見にて喉頭口周囲が発赤腫脹のため狭窄し内径が約3.0mm程度に減少。ステント留置された気管内には大小約7-8カ所の反応性肉芽組織が形成されていた。肉芽組織付近のブラッシングを行い微生物検査に供した。 確定診断:喉頭炎とステント内反応性肉芽形成。 呼吸器症状初期安定化のための処置:ICU管理(温度23℃、湿度70%、酸素濃度25%)にて安静。広域スペクトルの抗菌剤投与。ネブライザー療法1日2回。 最終治療:微生物検査結果を受けて決定予定。 転帰:現在入院中にて呼吸状態、全身状態とも良好。