気管支鏡検査一覧

症例453

イヨベジェリー150329BS-postope症例453動画】 ジュリーちゃん。ゴールデンレトリーバー 13歳 オス。症例408にて後天性特発性喉頭麻痺と診断してから7ヶ月経過。前回内視鏡検査後起立困難となり、1週間運動失調が続いた。2015年3月29日、外科手術希望のため再受診。症状:冬の間は比較的呼吸音に問題なかったが、暖かくなってくるとゆっくり歩いただけで高調ストライダーを示すようになった。段差の低い10段位の階段の上りは可能だが、下ることができない。2週間前にトリミング中ストライダーおよびチアノーゼが再発した。来院時に嗄声様パンティングが続いていた。その他の臨床所見:歩行可能だが、診察台上で両側後肢にナックリングあり。Pao2 92mmHg, CRP 0.0mg/dl。胸部x線検査にて肺野透過性良好。 喉頭気管気管支鏡検査所見:7ヶ月前と同様に、浅麻酔下に両側披裂軟骨小角結節の外転みられず。喉頭虚脱に至っていなかった。最終診断:後天性特発性喉頭麻痺。治療:片側披裂軟骨側方化術。気管切開術は不要であった。 転帰:術後12時間、伏臥のまま起立不能。上体を持ち上げ補助すると起立可能となり10分程度外を歩き続けられた。散歩中、嗄声様パンティングあるが積極的に歩いた。在宅看護可能と判断し術後翌日退院となった。術後7日間、自宅で以前と同様に生活可能で散歩にて目立った運動失調なく良好に経過した。術後11日目抜糸終了した。朝の起立補助が必要だが、一度起立するとよく歩き、小走りも可能とのことだった。