気管支鏡検査一覧

症例433

Veterinary Bronchoscopy#433, Primary Tracheal Collapse, Five months after tracheal stent placement in#390, Chihuahua 11y M, コシフラン症例433動画】 フランちゃん。チワワ 11歳 オス 2.66kg. 症例399の4ヶ月後。2014.6.21 に重度原発性気管虚脱のため気管内ステント留置。5ヶ月目の経過観察。慢性心不全合併。症状:1ヶ月ほど前、同居メスの発情でかなり興奮し、そのあとから一度落ち着いた咳がまた少し多くなっている。咳はterminal retchを伴う。その他の臨床所見:診察時数回続く軽い乾いた咳あり。胸部X線検査にてステント留置状態良好。VHS 12.0。 気管支鏡検査所見:ステント端部および内部に肉芽組織なし。少量の粘液停滞あり、ブラッシング標本にて微生物検査にてNeisseria spが1+検出され、これまでネブライザー療法で使用してきたGMに耐性を示し、FOMに感受性を示した。左主気管支が4ヶ月前より狭窄していた。 最終診断:心拡大による左主気管支の圧迫  治療:同居メス犬の発情が一過性に心臓拡大を起こしたかもしれないのでかかりつけ医にて循環器評価を受けるよう指示。在宅ネブライザー療法は抗生剤をGMからFOMに変更。 転帰:経過観察中。