気管支鏡検査一覧

症例415

VB415-ツカダケイト140904BS-右主気管支内異物-1症例415動画】 ケイトちゃん。ジャーマンシェパード 6ヶ月齢 メス 25.30kg。  どうぶつの総合病院救急救命科(埼玉県)より緊急転送。症状:受診前日の朝、庭のナツメの実(直径28mm)を誤食後、チアノーゼとなり意識消失。その後意識は回復したが、レッチング症状が続いた。夜間救急病院受診にて気道異物と診断された。最終診断は気道異物。その他の臨床所見:来院時の一般状態は維持。  気管支鏡検査所見:右主気管支の入口部にナツメの実と思われる異物が嵌入し、左主気管支を圧迫していた。  最終診断:気道異物。  治療:気管支鏡下に異物を回収し(キュレットを用い右主気管支から気管にかき出し、気管内でバスケット鉗子で把持し摘出)、抗生剤(パセトシン場錠250mg 1日2回1錠)と気管支拡張剤(テオドール錠200mg 1日2回1錠)を1週間分処方。  転帰:処置当日に退院。1週間後電話連絡にて翌日から咳なく一般状態は良好に経過していたとのことだった。