気管支鏡検査一覧

症例412

症例412動画】 チロルちゃん。雑種猫 7歳 メス。あんどう動物病院(東京都)より診療依頼を受けました。症状:慢性発咳、急性スターター。最終診断はB細胞型悪性リンパ腫(鼻腔および肺結節病変)。その他の臨床所見:胸部X線写真にて左肺野に直径2.5cmの境界明瞭な結節影あり、Pao2 95 mmHg、鼻鏡検査にて後鼻孔を閉塞する柔軟なマス病変あり病理組織検査にてB細胞型悪性リンパ腫と診断、ブラッシング細胞診にて大リンパ球優勢。気管支鏡検査所見:気管中央に隆起病変、LB1V1が管外性圧迫により閉塞し気管支ブラッシング細胞診にて大リンパ球優勢、RB2のBALF細胞診にて慢性炎症像のみ。最終診断:B細胞型悪性リンパ腫(鼻腔および肺結節病変)。治療:初診より16日目より、あんどう動物病院にて化学療法開始。転帰:治療開始6日目で肺結節陰影は縮小し、スターター症状もなく経過良好。