お知らせ/症例検討会

犬・猫の呼吸器症例検討会

お知らせ症例検討会

獣医療における呼吸器診療に強い関心があったり、すでに呼吸器を主体に診療されている先生方も多くいらっしゃると思います。そこで、呼吸器に志をもつ臨床医ともできるだけ広く多く意見交換をしながら、「呼吸器診療の系統的考え方の普及、人材養成」の趣旨で呼吸器症例検討会を開催することにしました。そのため、推論や主観でなく、客観的な所見に基づき確定診断に至った呼吸器症例の話題を提供する症例検討会を企画します。少しずつでも着実に建設的な知見を積み兼ねていくことが今後の獣医呼吸器学の発展に重要であると考えており、「犬・猫の呼吸器臨床研究会」の来年の発足に向け、その方向性をしっかりと見定めていきたいと思います。

どなたでも参加可能です。学生でも、動物看護師でも、動物関連企業の方でも、または医師の方でも、動物医療や医療に携わる方にも参加いただきたいと思っております。

内容:当院呼吸器科で経験した症例(来院経緯、症状観察と動画データ、身体検査・血液検査・X線検査・透視検査・動脈血ガス分析などの一次検査所見、鑑別疾患リスト、CT検査、気管支鏡検査、鼻鏡検査、BALF解析や病理診断、確定診断、内科治療または外科治療、治療転帰、などの詳細データが全て揃っているもの)を基にした総論や症例報告を毎回1~2例紹介します。用語や基準はSA Medicine連載中の「犬・猫の呼吸器を診る」に従います。

募集演題は、

1)呼吸器学に関する知見(犬・猫の呼吸器臨床研究会の会員(現在は仮会員扱いです)による関心ある論文や文献の紹介)

2)症例報告(先述内容に相当するもの)

演題や議論内容概要は当サイトで公開いたします。

お問合わせ、参加希望、症例の応募は以下までご一報ください。

呼吸器症例検討会担当:稲葉 inaba@sagamigaoka-ac.com

また、現在「犬・猫の呼吸器臨床研究会」の発足準備中です。症例検討会の回を重ね、方向性やテーマを絞っていきたいと思います。現時点でのおおよその趣旨は本ページ下にお伝えしたとおりです。ご賛同いただければ、今からでもぜひ入会希望の旨を私の方に連絡ください。会発足後は、会費が発生しますが、現在は仮会員ですので会費は発生しません。仮会員には、具体的な研究会の活動方針を説明し今から会発足に向け支援や活動協力をお願いします。

犬・猫の呼吸器科 院長 城下 幸仁

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第6回開催予定

日時:平成30年10月15日(月)19:00−21:00

会場: 相模原市立市民・大学交流センター(セミナールーム1) 最寄駅:相模大野駅

参加費: 無料

定員:70名

対象: 臨床獣医師、動物看護師、学生、医療や獣医療に従事する方

内容

1 犬・猫の間質性疾患

稲葉健一(犬・猫の呼吸器科)

座長:城下幸仁(犬・猫の呼吸科)

 

2 口蓋から発生した粘液瘤により鼻咽頭狭窄を呈した犬の一例

中森正也(乙訓どうぶつ病院)

座長: 城下 幸仁(犬・猫の呼吸器科)

 

3 無菌性化膿性肉芽腫により重度気管狭窄を生じた若齢犬の1例

稲葉健一(犬・猫の呼吸器科)

座長: 城下幸仁(犬・猫の呼吸器科)

 

今回の演題募集は締め切らせていただきました。

 

参加応募締切り: 平成30年10月8日

お問合わせ、参加希望、演題の応募は以下までご一報ください。

なお、演題応募方法については上記の当院HPにてご確認ください。

呼吸器症例検討会担当:稲葉 inaba@sagamigaoka-ac.com

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第5回開催予定

日時:平成30年8月20日(月)19:00−21:00

会場: 相模原市立市民・大学交流センター(セミナールーム1) 最寄駅:小田急線相模大野駅

参加費: 無料

定員:70名

対象: 臨床獣医師、動物看護師、学生、医療や獣医療に従事する方

内容

1 犬・猫の咽頭疾患~とくに短頭種気道症候群~

稲葉健一(犬・猫の呼吸器科)

座長: 城下 幸仁(犬・猫の呼吸器科)

 

2 鉗子を用いた鼻咽頭拡張術により 症状が改善した瘢痕性の鼻咽頭狭窄の猫の1症例

明石 依里子(昭島動物病院)

座長: 城下 幸仁(犬・猫の呼吸器科)

 

3 若齢で発症した喉頭麻痺の犬の1例

谷口 哲也(兵庫ペット医療センター東灘病院)

座長: 城下 幸仁(犬・猫の呼吸器科)

 

開催状況:今回もご多忙の中、多くの先生方にご参加いただきました。まず、犬・猫の呼吸器科の稲葉先生から短頭種気道症候群を主なテーマで咽頭疾患についてまとめていただきました。咽頭気道に関しては解剖と病態生理についても合わせて考える必要があることを強調いたしました。獣医学では外科成果の話題が中心でありますが、無処置例の自然経過などの対照データがないとそのよう議論もできないように思います。今後は、無処置群の短頭種気道症候群の自然経過についても臨床の分野で知見を得たいと考えています。次に、昭島動物病院の明石先生から猫の鼻咽頭狭窄の症例報告がありました。バルーン拡張療法の代替手段のひとつとして、開口位で軟口蓋を反転し狭窄部を直視下にケリー鉗子で広げて良好な経過を得たという内容でした。狭窄部が咽頭内口近位にある膜性タイプであるという適用制限はありますが、緊急的な一次手段としては有用と思われます。ぜひ症例の今後の長期経過についても調査して本術式の反復処置の効果、安全性ついても検証いただきたいと思います。最後に、兵庫ペット医療センター東灘病院の谷口先生から、若齢で発症した喉頭麻痺の1例について報告がありました。3歳のトイプードルに難治性の慢性咳やレッチングが認められ、食道機能低下も疑われた片側喉頭麻痺を確認したが、診断や治療に難儀されたという内容でした。上気道疾患と食道気道との関連は推測はされるも証拠を示しにくく、対症療法に追われることを多く経験しますが、若齢発症という点で病態や経過については大変興味深い内容でした。こちらも長期経過観察されるとさらに有用な事実がみつかるかもしれません。症例検討会終了後、城下より犬・猫の呼吸器臨床研究会の趣旨と方針概要について説明いたしました。会終了後には、研究会入会会員15名ほどで懇親会がありました。みなさんとも呼吸器をよく勉強したいとのお話しが多く、私はとても嬉しく思いました。これからも、会と同時に懇親会も開き、情報や意見交換を行いたいと思います。

 

参加者(敬称略、申し込み順):二平泰典(クローバー動物病院、東京都世田谷区)、田畑達彦(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、杉浦洋明(DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、山中一大(カンナ動物病院、東京都)、草場翔央(しょう動物病院、神奈川県横浜市)、山下智之(上大岡キルシェ動物病院、神奈川県横浜市)、山下弘太(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、吉田健二(ファミリー動物病院、千葉県)、福田大介(まるふく動物病院、群馬県)、近藤絵里子(ペット家族動物病院 西五反田店、東京都品川)、小野和徳(花岡動物病院、神奈川県大和市)、田中千賀(株式会社AVS、東京都)、布川智範(ぬのかわ犬猫病院、神奈川県横浜市)、太田快作(ハナ動物病院、東京都杉並区)、菅沼鉄平(ほさか動物病院、神奈川県相模原市)、横井慎仙(関水動物病院、神奈川県大和市)、本間尚巳(静岡動物医療センター、静岡県)、高安淳(梨香台動物病院、千葉県)、高安聡(麻布大学4年生、神奈川県)、後藤理人(オールハート動物リファーラルセンター、神奈川県町田市)、谷口哲也(兵庫ペット医療センター東灘病院、兵庫県)、小吹貴之(DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、飯野亮太(いいのペットクリニック、北海道)、中森正也(乙訓動物病院、京都府)、櫻井智敬(とも動物病院、神奈川県横浜市)、河原美沙子(湘南動物愛護病院、神奈川県茅ケ崎市)、小川浩子(小川犬猫病院、神奈川県鎌倉市)、明石依里子(昭島動物病院、東京都昭島市)、馬場智成(馬場動物病院、神奈川県川崎市)、原洋平(日本大学大学院 獣医学専攻/日本大学動物病院、神奈川県藤沢市)、大庭拓真(神奈川県)、下川信博(生田ペットクリニック/経堂ペットクリニック、神奈川県/東京都)

計33名

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第4回開催

日時:平成30年6月18日(月)19:00−21:00

会場:相模原市立市民・大学交流センター(セミナールーム1) 最寄駅:相模大野駅

内容

1 犬・猫の中枢気道疾患-とくに気管虚脱-

稲葉健一(相模が丘動物病院呼吸器科)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

2 無菌性化膿性肉芽腫により重度気管狭窄を生じた若齢犬の1例(演題取り下げ)

稲葉健一(相模が丘動物病院呼吸器科)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

3 外科的矯正術を施した原発性気管虚脱の犬の1例

菅沼 鉄平(ほさか動物病院)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

4 咽喉頭を塞いだ鼻咽頭ポリープの猫の1症例

布川 智範(ぬのかわ犬猫病院)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

特別講演(20:30ー21:00)

気管軟化(虚脱)症に対する治療薬開発研究と今後の展開

―褥瘡治療薬の呼吸器病への可能性についてー

プレゼン180618

関連論文1-b-FGF promotes growth of tracheal cartilage-JPS2013

関連論文2-Tracheal cartilage growth by intratracheal injection of b-FGF-JPS2017

関連論文3-気管軟化症の新たな治療を目指して-小児呼吸器学会2017

埼玉医科大学病院 小児外科 教授

東京大学病院ティッシュエンジニアリング部

小児再生医療研究室 特任研究員

古村 眞(こむらまこと)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

開催状況:今回は40名ほどのご参加がありました。ご多忙のところ、症例検討会の趣旨に多くの先生方に賛同があったことに、感謝申し上げます。まず、当院勤務医の稲葉先生から犬の気管虚脱が生じる3つ病態、動的頚部気管虚脱(DCTC)、原発性気管虚脱(PTC)、気管・気管支軟化症(TBM)について詳しく解説がありました。この分類は現時点では、案ではありますが、従来から論じられている気管の病態生理を臨床に具現化したものです。DCTCとTBMはみかけの気管虚脱であり、PTCとは全く異なる機序で生じており、随伴気道肺疾患を見つけそれを治療することが重要であり、気管自体に外科的侵襲をかけないで治療する、もしくはかけてはいけない、ということを強調した講演でした。気管虚脱の不可解な部分が整理されたと思います。 ほさか動物病院 菅沼先生からは、重度の原発性気管虚脱に遭遇し執拗な喘鳴症状が外科的に管外プロテーゼ留置によって症状が改善した貴重な症例について報告がありました。典型的な透視動画所見も確認され、治療前の症状動画や動脈血ガス分析所見、診断経緯、治療後の症状動画や動脈血ガス分析の改善などがきちんと述べられ理解しやすかったです。ぬのかわ犬猫病院 布川先生からは、最終的には鼻咽頭ポリープと診断・治療したものの、ポリープが軟口蓋を超え喉頭を閉塞するほどの大きな腫瘤状病変が咽喉頭領域にあり、鼻咽頭ポリープとしてはサイズが大きすぎて当初診療方針決定に躊躇したということでしたが、術中気道管理リスクについて十分に認識した上、飼い主にインフォームを行い同意を得てから、気管切開下に摘出手術を敢行し、見事に治療前の重度スターターを改善しました。特殊な咽頭腫瘍の可能性もあったのですが、それも考慮の上、緻密な治療計画を立て事前説明を行った成果と思われます。不測にも術後ホーナー症候群が生じたことも追加報告され、とても参考になりました。布川先生も、治療前中後の動画所見を提示され、呼吸器診療にとって重要な「動き」と「音」を明確に示されました。最後に、埼玉医科大学病院小児外科教授の古村先生から気管軟骨再生研究の中で偶然見つけられた線維芽細胞増殖因子(b-FGF)の気管軟骨の再生効果についてぜひとも臨床獣医師にお伝えしたいとのことで特別に講演いただきました。人の小児外科において気管軟化症は、成長とともに(多くは2歳齢ほどで)臨床症状は改善することが多く、外科治療が必要となる症例はとても珍しく、国内では年間にわずか30症例足らずの希少疾患に分類されるとのことでした。そのため、折角発見したb-FGFの気管軟骨再生効果を活かしきれず、獣医療で活かすことはできないかというご提案でした。ウサギでの実験では気管内の局所投与によって4週間で気管軟骨が強度を増しつつ拡大することが確認され、その適切な投与量まで検討はほぼ終了しています。獣医療では、気管虚脱という主要疾患が存在することもご存知で、犬の気管虚脱症例に活かせるか、ぜひ意見をいただきいとのことでした。犬に適用する際には、中高齢適用が予想され、b-FGFの感受性がやや下がる可能性があり、投与量をやや増加させる必要もあろうとの提言もありました。もし、実験と同じように犬の気管虚脱に気管の拡大と強化が確認できれば、この薬剤はオーファンドラッグとして承認を受けられ、人医療に還元できるかもしれません。当日のプレゼンデータと関連論文は上記の通りです。古村先生の連絡先を入れていただきました。治療を試されたい、または何かご意見あれば、ご連絡くださいとのことです。我々臨床獣医師は、これからは人医療に貢献することも視野に入れた診療を考えねばらならないことを実感しました。近年、「One Medicine」との考え方が喚起されるようになり、人医も獣医も一体となって医療を発展すべきとの考え方の流れを感じます。それは、医療の分野から求められていることでもあり、我々獣医療はそれに応えられるように、動物の診療を人の医療に準じ秩序立てておく必要があることを実感しました(城下)。

参加者(敬称略、申し込み順):山中一大(フェンネル動物病院、東京都)、小野和徳(花岡動物病院、神奈川県大和市)、近藤絵里子(ペット家族動物病院 西五反田店、東京都品川)、山下智之(上大岡キルシェ動物病院、神奈川県横浜市)、田畑達彦(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、布川智範(ぬのかわ犬猫病院、神奈川県横浜市)、上田一徳(横浜山手犬猫医療センター、神奈川県横浜市)、二平泰典(クローバー動物病院、東京都世田谷区)、関敬泰(ピジョン動物愛護病院わらび院、埼玉県川口市)、草場翔央(しょう動物病院、神奈川県横浜市)、肥沼良子(ふりす動物病院、静岡県)、高安淳(梨香台動物病院、千葉県)、高安聡(麻布大学4年生、神奈川県)、杉浦洋明(DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、菅沼鉄平(ほさか動物病院、神奈川県相模原市)、小林巧(王子ペットクリニック、東京都北区)、飯野亮太(いいのペットクリニック、北海道)、中森正也(乙訓動物病院、京都府)、渡部里紗(看護師、DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、塗木貴臣(TRVA夜間救急動物医療センター、東京都世田谷区)、田中千賀(株式会社AVS)、片山政都(TNR日本動物福祉病院、神奈川県川崎)、中野秀哉(動物病院川越、埼玉県)、吉田健二(ファミリー動物病院、千葉県)、池田人司(オールハート動物リファーラルセンター、神奈川県町田市)、後藤理人(オールハート動物リファーラルセンター、神奈川県町田市)、谷口哲也(兵庫ペット医療センター東灘病院、兵庫県)、小吹貴之(DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、鈴木由依(東京動物医療センター、東京都杉並区)、大庭拓真(神奈川県)、原洋平(日本大学大学院 獣医学専攻/日本大学動物病院、神奈川県藤沢市)、海老澤崇史(世田谷通り動物病院、東京都)、関水潔(関水動物病院、神奈川県大和市)、関水勤子(関水動物病院、神奈川県大和市)、横井慎仙(関水動物病院、神奈川県大和市)、小川浩子(小川犬猫病院、神奈川県鎌倉市)、明石依里子(昭島動物病院、東京都昭島市)、田口正行(田口動物病院、埼玉県)

計39名

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第3回開催

日時:平成30年4月30日(月)19:00−21:00

会場: 相模原市立市民・大学交流センター(ミーティングルーム4) 最寄駅:相模大野駅

内容

1 犬・猫の末梢気道・肺実質~閉塞性疾患~2

稲葉健一(相模が丘動物病院呼吸器科)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

2 呼吸困難を呈し、臨床的に閉塞性細気管支炎と診断した犬の2例

稲葉健一(同上)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

開催状況:ご多忙の時期ということもあり、診療のご都合で急遽不参加となられた先生もいらっしゃいましたが、今回は北海道や京都からもご参加あり、合計19名となりました。回を重ねるたびに、会場の先生からの熱心な質問やご意見が多くなり、演者の稲葉や私からできるかぎりひとつひとつ丁寧にお答えするよう心がけました。今回は、末梢気道・肺実質疾患のうち閉塞性疾患をテーマにとりあげました。日頃、何となく感じているけれども、どのように表現したらよいかわからない肺疾患のうちの一つかと思いますが、稲葉先生がわかりやすく総論から症例まで説明してくれました。ときおり、城下からも補助的に説明を加えました(城下)。

参加者(敬称略、申し込み順):山下智之(上大岡キルシェ動物病院、神奈川県横浜市)、山中一大(フェンネル動物病院、東京都)、松崎智彦(つきみ野松崎動物病院、神奈川県大和市)、田畑達彦(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、菅沼鉄平(ほさか動物病院、神奈川県相模原市)、布川智範(ぬのかわ犬猫病院、神奈川県横浜市)、山下弘太(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、近藤絵里子(ペット家族動物病院 西五反田店、東京都品川)、小野和徳(花岡動物病院、神奈川県大和市)、片山政都(TNR日本動物福祉病院、神奈川県川崎)、二平泰典(クローバー動物病院、東京都世田谷区)、中森正也(乙訓動物病院、京都府)、臼井政寿(相模原どうぶつ医療センター、神奈川県相模原市)、飯野亮太(いいのペットクリニック、北海道札幌市)、杉浦洋明(DVMsどうぶつ医療センター横浜、神奈川県横浜市)、関敬泰(ピジョン動物愛護病院わらび院、埼玉県川口市)、原洋平(日本大学大学院 獣医学専攻/日本大学動物病院、神奈川県藤沢市)、中野秀哉(動物病院川越、埼玉県川越市)、櫻井智敬(とも動物病院、神奈川県横浜市)

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第2回開催

2018年2月19日(月)19:00〜21:00

会場:B-Life(1-B会場)〒1940021 東京都町田市中町1-30-8菅井町田ビル1-D(小田急町田駅より徒歩6分)

1 犬・猫の喉頭疾患

稲葉健一(相模が丘動物病院呼吸器科)

2 喉頭麻痺に誤嚥性肺炎、食道拡張、食道裂孔ヘルニアを併発し、初診時は外科非適応と判断されたが、2週間のICU管理にて一般状態の改善を認め、片側披裂軟骨側方化術を実施し、良好な経過を得た13歳ラブラドールの1例

稲葉健一(同上)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

 

開催状況:県内外より20名の先生方が参加されました。第1回開催より大幅に参加人数が増加しましたので、急遽会場を変更しました。稲葉先生から喉頭疾患の基本的な診療方針と鑑別疾患についてプレゼンを進めつつ、城下が補足説明したり、会場からの質疑に答えながら進められました。喉頭麻痺は、犬・猫の喉頭疾患でもとくに緊急性や重篤性ある疾患であり、適切な初期対応が求められ、外科手術の適応や非適応判断も重要です。当院呼吸器科では、経験則に頼らない初期評価スコア法を試みており、外科適応の判断を行なっております。症例では、外科適応判断が困難であった1例を提示しました。当初は完全に外科非適応と考えられましたが、根気強く対症療法を続けた結果、外科適応可と判断され、片側披裂軟骨側方化術を実施し、無事退院して現在6か月を経過しておりますが自宅で安定した生活を送っております。また今回、城下から、「犬・猫の呼吸器臨床研究会」のお知らせを行いました。研究会発足に向けて準備しており、今後1年かけて発起人メンバーや参加希望の臨床獣医を募ります。今後、様々な方面でもインフォメーションしてまいりますが、現段階では以下のような構想となっております。もし現段階で入会をお考えになっていただける先生がいらっしゃいましたら、今後の活動内容を検討する上で早めにお声をかけていただけると幸いです(城下)。

犬・猫の呼吸器臨床研究会

VeRMS Study Group(VeRMS : Veterinary Respiratory Medicine and Surgery)

  • 犬・猫の呼吸器の診療基準案を作成し、それに基づいて診療し議論する研究会
  • 研究会発足に向け有志で準備を行い、1年後に研究会発足を目指します。
  • 相模が丘動物病院呼吸器科は、「犬・猫の呼吸器科」に院名変更し、はじめは犬・猫の呼吸器臨床研究会の事務局となり、会の事務・運営を担います。
  • 将来的に、会運営は法人化し、協賛企業とともに会員参加型の呼吸器救急診療施設を作りたいと思います。
  • 役員および一般会員と、一般会員の中で以下の診療基準勉強班と3つの研究班で構成します。研究班は一般会員に研究経過報告を行い、国内外への論文投稿に向けて活動します。

診療基準勉強班 5名

呼吸器診療全般の文献調査にあたり、診療基準案の基礎づくりを担当

研究班

  • 短頭種気道症候群研究班(BAS班) 3名、(BAS: Brachycephalic Airway Syndrome)

テーマ:犬の睡眠時無呼吸症、周術期死亡事故の危険因子と予防処置、非短頭種の咽頭閉塞性疾患「咽頭気道閉塞症候群」の臨床研究

  • 猫のびまん性肺疾患研究班(FDLD班)3名、(FDLD: Feline Diffuse Lung Diseases)

テーマ:消失しない猫のびまん性肺浸潤影や間質影の臨床研究

  • 喉頭および気管・気管支鏡検査研究班(LTBS班)3名、(LTBS: Laryngo-tracheobronchoscopy via LMA)

テーマ:ラリンジアルマスクを用いた気管支鏡検査法の有用性

研究会発足準備に向け、有志を募集します。また、上記研究班参加を希望するスタッフを募集します。参加希望、問い合わせは以下まで。

E-mail: shiroshita@sagamigaoka-ac.com

最終更新日:平成30年2月19日

参加者(敬称略、申し込み順):吉田健二(ファミリー動物病院、千葉県)、山中一大(フェンネル動物病院、東京都)、菅沼鉄平 (ほさか動物病院、神奈川県相模原市)、上田一徳(横浜山手犬猫医療センター、神奈川県横浜市)、福田大介(まるふく動物病院、群馬県)、山下智之(上大岡キルシェ動物病院、神奈川県横浜市)、松崎智彦(つきみ野松崎動物病院、神奈川県大和市)、末木真理(シンシア動物病院、神奈川県綾瀬市)、田畑達彦(ダクタリ動物病院 東京医療センター、東京都)、水野壮司(JASMINどうぶつ循環器病センター、神奈川県横浜市)、森本望美(相模原どうぶつ医療センター、神奈川県相模原市)、大辻孝志(にゅうた動物病院、神奈川県相模原市)、櫻井智敬(とも動物病院、神奈川県横浜市)、横井慎仙(関水動物病院、神奈川県大和市)、原 洋平(日本大学大学院 獣医学専攻/日本大学動物病院、神奈川県藤沢市)、近藤絵里子(ペット家族動物病院 西五反田店、東京都品川)、廣瀬友亮/今津幸久/溝呂木(成城こばやし動物病院、東京都世田谷区)、中野秀哉(動物病院川越、埼玉県)

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第1回開催

2017年12月18日(月)19:00〜21:00

於:相模が丘動物病院呼吸器科

1 気管支肺胞洗浄法の手引き-気管支鏡を利用した相模が丘動物病院呼吸器科における方法-

稲葉健一(相模が丘動物病院呼吸器科)

2 気管支肺胞洗浄液解析によって診断した犬の過敏性肺炎の2例

稲葉健一(同上)

座長: 城下 幸仁(相模が丘動物病院呼吸器科)

開催状況:県内外より、呼吸器に強い関心をもたれた6名の先生方が参加されました。すでに気管支鏡検査やBALを経験されている先生もおられ、近々に気管支鏡を導入し今後積極的に実施することも考えられている先生もおられました。当院呼吸器科で経験した270例以上の気管支肺胞洗浄実施症例データに基づき、当院勤務医稲葉先生が気管支鏡検査を利用した気管支肺胞洗浄(BAL)の詳しい方法、適応、禁忌、注意点について分かりやすく説明し、要所において城下が注釈や詳解を加えつつ、活発な質疑応答が交わされながら行われました。さらにBAL液解析が診断と治療に有用であった犬の症例を提示いたしました。SA Medicine誌で記述した呼吸器アプローチ法に従い、初診時の重度の呼吸困難から確定診断にまで導き、その後の長期治療を安定させることができた症例でした。難解な呼吸器疾患を正しく理解し、診療を行いたいという熱意にある先生には十分に有意義な情報であったと思います。まだまだ努力は必要かと思いますが、今後、獣医療において気管支鏡検査やBALの普及によって犬や猫の呼吸器診療が根拠にもとづいた正しい方向に進むことを願っております(城下)。

参加者(敬称略、申し込み順):吉田健二(ファミリー動物病院、千葉県)、山中一大(フェンネル動物病院、東京都)、片山政都(TNR日本動物福祉病院、神奈川県川崎市)、中野秀哉(動物病院川越、埼玉県)、菅沼鉄平 (ほさか動物病院、神奈川県相模原市)、古澤優介(つくばみのぷう動物病院、茨城県)