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肺C線維受容体と気管支C線維受容体とで違いがあるのか?

2017/11/22

構造的には同じですが、部位により反射応答に差異が生じます。気道の求心性神経は、喉頭から中枢気道に分布する咳受容体(RARs)に接続する有髄線維(Aσ)の他に、肺胞領域に分布する肺C線維と末梢気道に分布する気管支C線維の二つがあります。RASsは機械的刺激、化学的刺激、化学メディエーター、感染や虚脱などの疾患に反応しAσ線維を介し咳中枢に刺激伝達し、強い咳反射を生じます。肺C線維は、主に肺間質内の微小血栓、肺水腫、肺うっ血、肺炎などに反応し、頻呼吸、咳抑制、気管支収縮、喉頭閉鎖などを生じます。気管支C線維は、異物、刺激性ガス、化学メディエーターに反応し、気管支収縮や粘液分泌などを生じます。気管支C線維は直接的には咳中枢を抑制しますが、末梢気道粘膜内で「軸索反射」と呼ばれる機序で神経ペプチドと呼ばれる化学メディエーターを放出します。それを介し、間接的に同じ末梢気道内に少数存在する RASsを刺激しAσ線維を介し咳が生じます。ただこの場合の咳は弱く小さいのが特徴です。軸索反射が生じるには、慢性過程が必要で、これが慢性末梢気道病変の咳や気管支収縮と関連しています。ですから結果として、気管支Cファイバーレセプター刺激は咳が生じます。肺Cファイバーレセプター刺激はRARsとの共同反応がないので咳は抑制されます。

詳細は、

城下幸仁:特集 咳?循環器科と呼吸器科のアプローチ 「発咳の病態生理」、Veterinary Circulation 2(3), 6-18, 2013、pp7-10

城下幸仁:特集 犬の呼吸器症状の検査・診断・呼吸管理?末梢気道および肺実質の疾患「犬の末梢気道および肺実質領域の疾患」、CLINIC NOTE 11(12), 10ー23, 2015、pp13-14