Blog-Dr城下の呼吸器雑記帳

パルスオキシメトリーとカプノグラム

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麻酔モニタとして現在普及しています。動脈血ガス分析の代替法として利用可能であり、非侵襲的、簡便、連続モニタリング可能という利点があります。しかし、パルスオキシメーター測定はプローブを尾根や耳介などで測定しますが体動で不安定となるので実際は測定には手間取ります。値も大きく変動するので採用すべき値を決定できないことがよくあります。著者は、尾根部で測定するパルスオキシメーターを診察で使用していますが、値がほぼ安定してきたときの最大値を採用しています。カプノグラムは、口になるべく密着し死腔を少なくするマスクを介して、カプノグラムを記録しています。正常波形でみられるプラトー部分が消失し、基線から終末呼気に至るまでなだらかに上昇していく閉塞パターンが続いてみられれば、上気道から末梢気道にかけて気道閉塞があることを示唆しています。

最終更新日:2015.11.10