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打診(Percussion)

2016/07/14

指で胸壁を打つことによりその音質で胸腔内容の情報が得られます。通常左中指を胸壁に当て右手中指で左中指の上を打診する方法が用いられます(図04)。

図04 打診の仕方

図04 打診の行い方

 

コツは左手の平と指をぴったりと胸郭に密着させてから打診します。そうしないと音が出ません。胸膜腔内に液体が貯留していれば音は吸収され鈍い音質となり、気胸や肺気腫では高反響音となります。打診音は、鈍い音から高反響音の順で、絶対的濁音(flat): 臀部筋上「ペチペチ」、濁音(dull):肝臓や著しい胸水貯留を含む胸郭上、清音(resonant):正常肺野上、鼓音(tympanic):胃ガス上「ポーンポーン」、に分類されています{尾崎孝平, 2009 #11146}。臨床上、清音は、さらに大きい清音(hyperresonant)と小さい清音(hyporesonant)の打診音が表現され、前者は肺気腫や猫喘息などで、後者は肺水腫などで生じます{Smith, 2006 #11148}。やはり日頃より様々な犬種、被毛量、皮下脂肪の厚み、胸郭の形での、胸郭肺野の清音、右季肋部の肝臓表面の濁音、左季肋部の胃ガスの鼓音の耳の記憶が必要となります。ただ、打診だけでは診断的意味はほとんどなく、視診・聴診・触診と合わせて行ってはじめて診断意義が増します。重度呼吸困難の診察時、診療補助するスタッフもいなければX線検査もリスクが大きくできないような場合、このような身体検査所見の組み合わせが有用となります。例を表09に示しました。

最終更新日:2015.11.10